ギャッベ|文様

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カシュガイの女性は嫁ぐときに、自分の織り上げたギャッベを2~3枚、嫁入り道具をして嫁ぎ先に持っていくという伝統を今も守り続けています。ギャッベの上で過ごす家族への愛情を文様の意味に込め、目にする大自然の光景を巧みに取り入れて織り込み、新しい家族の歴史をギャッベの上で作り上げています。

 
木の文様
「生命の樹」と呼ばれる大変人気の高い絵柄。空に向かって大きく茂る木の先の青い空は神様の座、幹の根元は今暮らしている世界と考えられています。長寿・健康への願い、永遠なるものへの願いが込められています。

横向きSの文様
「ケルマック」と呼ばれ小さい虫を意味する。邪魔なものが入り込まないように魔よけとする文様。

Xの文様
終わることなく未来永劫続くという思いを表す文様。家族の健康や幸せが永遠に続いてほしいという願いが込められています。

Vの文様
弓矢の先に付けられている矢尻を表す文様。狩りの好きなカシュガイ族の男たちが、力強く弾いた弓から放たれる矢は無限の力を持って飛んでいく。そんな力強さの象徴、または矢の先への期待を表しています。

羊・ヤギの文様
遊牧の生活で財産である家畜。お金に不自由をしない生活が続くようにという思いや、生活を支えてくれる羊や山羊への感謝、子孫繁栄などからこの文様が織り込まれています。

ラクダの文様
カシュガイ族の移動手段に使われていたラクダ。たくさん飼っているということは成功の証でもあったため、成功のシンボルとして使われています。

鹿の文様
子供を大切に育てる生態から家庭円満の象徴を表しています。

鳥の文様
鳥の文様は生命の樹と組み合わせることも多く、神様からの使者と言われています。憧れ、また鳥の中でもクジャクは優美な姿から、美しさの象徴を表しています。

オオカミの足跡の文様
遊牧民にとって羊や山羊を襲う恐ろしい存在のオオカミ。オオカミの肉球を織り込むことによって、害をなす恐ろしい生き物が入り込んでこないように防御するという意味があると言われています。

人の文様
女性を強調したデザインは子孫繁栄、子供の場合は健康への願いが込められています。また織り手の女性たちの日記のような存在でもあるギャッベに、自分の子どもの数だけこの文様を入れ込むこともあります。

2015-11-01 | Posted in gabbehNo Comments » 

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